そば打ちチャレンジ

そばの栽培で収穫したそばの実を使い、そば打ちにチャレンジした記録です。

そばの殻をはずす

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夏と秋に収穫したそばの実。
ここからそば粉を作るには、まず殻をはずして中身を出さないといけません。

これは当初からどうしよ…😇と心配してたことで、プロの世界では専用の脱皮機なるものがあるようですが、一般人はどうすれば…?と思っていたのですが…

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いろいろ調べて、コーヒーミルでそば粉精製ができるらしいということで、適当に安価なやつを買ってみました😂

しかし私普段コーヒーを飲むことが全然なく、当然ミルというものも使ったことがなく…

これでできなければ最悪手で殻を取ろう…という覚悟で、とりあえず使ってみることに…。

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説明書を見て、まずは少量から試してみてね!ということだったので、その通りに少しだけそばを投入してみました。

ここからうまいこと、そば殻と中の実だけを分離するなんてことができるんだろうか…?

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矢印の方向にハンドルをまわし…

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……ですよね……。

そんなうまいことそばの殻だけがはずれて中身がきれいに出てくるなんてことあるわけないですよね。中身ごと粉砕されました。

でもよく見ると殻はあまり粉砕されず大きな状態で剥けているので、ここから殻だけ拾えばあとは実だけになる…?と思ったのですが、

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でもやっぱり細かくなってしまった殻もあるので、ここから殻だけを分離するのは至難の業だよなぁ…と思い…

この時点で、手で1つ1つ殻むきをすることを決意。😇

でも後から知ったことなんですが、そば粉を作る上で、細かい殻が多少混ざってしまうのって仕方ないことのようですね。

「そばの星」と呼ばれて、麺にしたそばの中にある黒い点々、あれが除去しきれなかった殻だそうで…

それでもオッケーなら、このままコーヒーミルで大雑把に殻とれば良かったかなぁ😂少しも殻が混ざっちゃいけないと思ってた…😇笑

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そして始まる地道すぎる戦い…殻にはさみで切り込みを入れ、そこから中身を出します。

そばの実の数をちゃんと数えてないですが、目分量で多分500粒はある気がしたので、この作業を500回したことになります。

何やってんだろ…?

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虚無感に負けず合計約6時間に渡りそばの殻を剥き続け、ついに脱皮が完了!!✨

いや引かないで…引かないでください…🙏🙏

自分でもほんとに何してんだろって思いながらも、でも自分でまいた種(リアル)だから…最後まで責任(?)を持ってやるぞと思って…😇

ひとまずそば打ちへの第一段階が完了したのでありました。

そば粉を作る

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殻を剥いたそばの実を挽いて粉にしていきます。

再びコーヒーミルにそばの実を少し投入…

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ミルの内部にあるこのダイヤルを右へ回せば細かく、左へ回せば粗く粉砕できるようです。

よくわらんけどそば粉だから細かい方がいいよな…と思い、右へダイヤルを回しました…が、なんか全然手ごたえがない…😇

回し続けてもストップするところがなくて、無限にダイヤルを回せる感じ。
ほんとにこれ細さ調整できてるのか…?と不安になりつつも、できてると信じやってみることに…

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………

普通に粗挽きじゃね?

いやだいぶ粗挽きじゃね?かなり形残ってるけど…
でも細かくなってる部分もある…え、こういうもんなの?コーヒーミルの細挽きってこういうもん?(多分違う)

その後いろいろ試行錯誤するも、やっぱりこれ以上の挽き方にならないので…

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ふるいにかけて、細かい部分と塊の部分を分離しました…

ふるいっていうか茶こしですけど…持っててよかった…お茶も普段飲まないんだけど電子レンジでプリン作った時に買ったやつだ…(どうでもいい…)

以後、ミルで挽く→ふるい→また挽く→ふるい の作業を繰り返し…

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どうにか製粉した感じに…

最初にミルで殻ごと粉砕してしまった分もできるだけ拾って挽きました。

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でもやっぱり、細かくしきれなかった部分が残ってしまってだいぶ粗挽きなそば粉になっちゃいました💧

でも調べたら世の中には、粗挽き蕎麦というものもあるようなので…

最初から粗挽き蕎麦のつもりだったし?🙄みたいな顔してそばを打つことにしました。

そばを打つ

長すぎる下準備を終え、いよいよそば打ちをします!

蕎麦には主に、そば粉100%で作る「十割そば」と、そば粉と小麦粉を8:2の割合で混ぜて作る「二八そば」というのがあり、

そば粉の割合が多いほど香りや風味が強く出せるが、つなぎがない分ボソボソした食感になりやすく、小麦粉を混ぜるとつるんとした食感になるそうです。 食戟のソーマで読んだ!

せっかく自分で育てた蕎麦なので、どうせなら十割そばにしたい…!という気持ちもあったのですが、なにぶん素人なので、つなぎなしで作れる自信が…😂だったので、 素直に二八そばにすることにしました。

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製粉したそば粉の量を計ったところ、約20gほどありました。

「よし、ということは、そば粉20gに対し小麦粉を2割加えるので、2gだな‼」と判断し、小麦粉約2gを投入…

………

5gじゃね?

そば粉20gを8として小麦粉を2加えるなら、5gじゃね?

アホすぎる……😇しかし、なんと最後まで間違いに気づかず、完全に二八そばを作れてるものと思い込みながら作業を進めるのだった…

い、いや…ちょっと疲れてたんすよ…殻むきと製粉で…(言い訳)😂

二八でも十割でもない…謎の10:1そばを作ることに…

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二八そばの場合、粉の量に対し約45%の水を加えるとのこと。いや実際は10:1そばなんだけど…

粉22gに対し水9.9mlを投入。もうだんだん理科の実験をしている気分に…西園寺先生~っ(思いを馳せる)

そして水をかけた瞬間、一気にそばの香りがしてきました!というかこれまで、そばの香り、っていうのがどんな香りなのか、正直あまり把握してなかったんだけど…

これが…そばの香りなんだ…!なんだろう、香ばしい…こういう香りのスナック菓子があった気がするんだけど…思い出せない…!😂
とにかくなんか、煎餅…スナック菓子…のような、香ばしい良い香り!伝わらない!

そばの香りに感動しつつ、でもこんなちょっとの水で本当に生地がまとまるのかな?と不安に…

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うーん。

ですよねぇ。まぁそんな予感はしたんだけど…全然まとまらず…

もっと水を入れるしかないか…でも45%じゃなくなっちゃうけど…いいのかな…。でも仕方ないよね…💧プロならこれでもちゃんと作れるのかなぁ?

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結局水を足しつつ生地をまとめ、なんとかそれっぽい塊になった…

もう結構水を足しちゃった…💧これでよかったのかわからないけど…でもまとまらないと次に進めないから…😂

小麦粉をちゃんと2割入れてればもっと早くまとまったんだろうか…😇

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なんかそれっぽいと思って買った100均の桐まな板の上で適当に生地を伸ばします。

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本来ならここで生地を3つに折り、板を当てながら均等な太さで切っていくようですが…

折るほど生地の量がないし、太さもまぁ…なんでも…と適当に切っていく…もう全てが適当…

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う~ん…不格好😂ぶっとい蕎麦になっちゃった…

まぁでも、食えればOKだよね‼あとはこれを茹でれば、いよいよ完成‼

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生そばの場合、1分くらい茹でればいいそうですが、麺がぶっとくて不安なので、3分くらい茹でてみました。

そして…!

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完成!!

やっとできた‼長い戦いだった…‼笑

100均で買ったそれっぽい皿に乗せたらなんかそれっぽくなった気がする!量少ないけど!

でも当初は、そば1本でも作れたらいいなァ…と思っていたので、これでも思った以上の量ができました。

左上に写りこんでるのは見栄張って作ってみたけどめちゃくちゃ分解して失敗したかき揚げです。

そして、いよいよ実食…!

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めちゃくちゃ弾力がある!!!

え、コシ!?これコシっていうの?めちゃくちゃコシが強い!!すごいモッチッッとしてる!!

そばの風味もしっかりあって…!え、おいしい…!!びっくり…

いや正直、栽培もそば打ちも素人だし、多分なんかボソボソのあんまり味しない蕎麦ができるんだろうなぁなんて思ってたから…意外なほどのおいしさ…

今までに食べたことのない蕎麦の味…というか、自分はこれまでの人生であまり蕎麦を食べてこなかったなぁと思います。

ちゃんとしたそば屋で食べたこととかなくて、コンビニのざるそばか、市販の麺とか…。それらを特に美味しいともまずいとも思っていなかったけど、今日作ったこの蕎麦は、 そのどれとも違う…これが本当の蕎麦の味!?

手打ちだからおいしいのか?挽きたてのそば粉だから…?それとも小麦粉の量間違えたのがかえってよかった!?理由はわかりませんが、とにかくおいしい蕎麦ができました!

今回のそば作りでは、本当にいろいろなことを学ぶことができました。

1食分のそばを作るには、たくさんのそばの実が必要なこと…そのそばの実が実るには、ミツバチの存在が欠かせないこと…。

そして、そのそばの実を粉にし、麺にするまで、たくさんの手間をかけて蕎麦ができていること…。そして、本当の蕎麦の味…!

夏油くんがどうして、ざるそばが好きなのか、わかった気がしました。

最初は、「えー、具の入った温かい蕎麦の方がよくない?」なんて思ったりもしました。

でも夏油くんはきっと、何にも邪魔されず、純粋にそばの風味だけを味わえるざるそばが、蕎麦そのものの味が好きなんだと、思うことができました。

全部、実際にそばを作らなければわからなかったことです。そば作りをして良かったです‼😊

夏油くんを1つ、理解した気がする…。

~完~

お読みいただきありがとうございました!✨

Danke für Ihren Besuch.